1兆ドルコーチを読んだ感想

https://www.amazon.co.jp/1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド-ビル・キャンベルの成功の教え-エリック・シュミット-ebook/dp/B07ZCY5BXF

最近、組織や経営に関する本を読む必要があり、その流れでこの本を買って読み始めてみた。

読んでみると、全然違う学びがあった。

意思決定のための駆け引きがない環境が保たれるようにした

これは「アンサンブル」の状態というらしい。

アンサンブルとは、適材適所でリーダーたちが有機的に入れ替わり、適宜チームを率いくこととのこと。

書籍では「即興コメディ」で使われる手法とも書いている。

コンセンサスはクソくらえ

実は自分もこれ派である。コンセンサスをとりすぎるとおもしろみのないものになり、誰も楽しめない。誰にとっても価値がない。ただタスクが生まれただけになる。

コンセンサスよりも最適解を得ることを重視する。

リーダーがパッシブアグレッシブムードを崩すことができれば、たとえ白熱しても率直な議論ができる

パッシブアグレッシブモードとは、不満や怒りを直接話さずに、態度で暗に示すことだそう。

第1原理に従う

どの会社にも第1原理があり、それは全員が合意してるものなので不必要な争いを解決できるというもの。会社ごとに第1原理が異なるということは、それが会社の文化であり、強みだなぁと思う。

誠実であること

たしかにこれは多くの会社で第1原理になりうる。

第1原理で人を導く。良い言葉だ。

悲観ムードになったら、ストレスの根幹原因を突き止め、それに働きかけろ

悪いことが立て続けに起こると、悲観モードになる。自分も経験があったかないかは覚えてないが、わかる気がする。

たしかに、ストレスを抱えても前に進まない。前に進む速度を鈍化させるだけである。ストレスを抱えてしまっていると思ったら、即座にそれを排除した方が良い。

(そして、本でも書かれているが、それだけにかかずらないようにする。長引かせない。)

総評

まだざっと一気に読んだだけだが、とても学びの多い本に感じる。実例付きで共感しやすい内容だ。

一方で、使いこなすには1回読んだだけでは難しいと感じた。

ページをめくる速度が早く、読み物としてスムーズだが、考えさせられるタイミングがない。そのため、しばらくすると内容を忘れ、いつも通りにもどってしまいそうだなと感じる。

この本の内容を価値ある学びにするには、書かれている様々な事例から共通項を導いて「抽象的な本質」を考えることが大事そうである。

この本は実際にビルが行った具体的なアクションの事例がたくさん載っている。わかりやすい一方で、数が多すぎて覚えきれない。反復して覚えるか、共通項から本質を導き出して抽象化して覚えるかだ。

それをしないと「良い本だった」で終わりそうである。

総評のオマケ-ちょっとEvilなやり方もする人だなと思った

エピニオンズの買収のくだりで、買収後に退職した人への発言でこのような文章がある。

「とてもがっかりしていることがある。ボブが辞めたことだ。あいつは裏切った。誠実じゃなかった。苦しいときにわれわれを見捨てた。クソくらえだ。」

個人的にはこれは「共通の敵をつくる」「やめると非難されるというプレッシャー状況を作る」という目的のための行為だなと感じた。

文中の単語をそのまま使えば、「裏切りは自分も相手を裏切っているためでもある」とも考えられるので、これに関しては「あぁ、そういう手を使うんだな」という印象になってしまった。

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